大腸がんってどんな病気?

 皆さんは、便秘や下痢、あるいはお腹の張りや腹痛などで悩んだことはないでしょうか?また、便に血がついても痔のせいにしていませんか?

 「ただの食べ過ぎだろう」「単純に体調がちょっと悪いだけ」「痔のせいだろう」など自己判断により、そのまま我慢したり、放っておいたりすることはないでしょうか?

 もしかしたら、それは「おなか」が訴える病気のシグナルかもしれません。

 大腸がんとは、長さ約1m50cmの大腸(盲腸・結腸・直腸・肛門)に発症するがんのことで、 大腸粘膜の細胞から発生し、腺腫(せんしゅ)という良性腫瘍の一部ががん化して発生したものと正常粘膜から直接発生するケースがあります。

 ご存知のように、大腸は腸内の内容物から水分を吸収して大便にする働きをするところです。 大腸菌をはじめ、数多くの細菌のすみかであり、細菌の状態が、がんが発生と関係するという研究もおこなわれています。 いわゆる悪玉菌が増えると大腸ポリープやがんが発生しやすくなると考えられています。 大腸がんは進行すると、潰瘍ができて出血したり、腸管を塞いで便が出なくなったりもします。 また、リンパ節や肝臓、肺など別の臓器に転移してしまうこともあります。

 厚生労働省の統計でのがんの部位別死亡率をみますと、女性では大腸がんによる死亡率が年々増加し、2003年からは第1位になっています。

 しかし、大腸がんは早期の発見と治療により完全に治る可能性が高いことが認められています。 早い時期であれば、内視鏡治療で根治しますし、また多少進行しても手術的な治療で根治することも期待できます。 腹腔鏡補助下の手術といっておなかに小さな穴をあけて内視鏡をおなかに入れて手術をする傷を小さくする手術方法や、 薬による治療や放射線治療も近年急速に進歩して治療成績が向上しています。

 まずは、ただの「おなか」のこと。 「うんち」のことなどと軽視せず、定期的な検査や検診を受けて頂くことをお勧めします。